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住まいの印象を決める“見せる階段”!ストリップ階段のメリットや種類について

“住まいの印象を決める“見せる階段”!ストリップ階段のメリットや種類について

ストリップ階段は、抜け感のあるデザインで光と視線を通し、空間をより広く、明るく見せてくれる魅力的な階段スタイルです。住宅全体の雰囲気を一気にスタイリッシュにし、インテリアのアクセントとしても存在感を発揮します。ただし、構造上コストが高くなることや、掃除の手間、安全性への配慮が必要な場合もあるため、デザイン性と実用性のバランスを踏まえて計画すると安心です。

今回は、ストリップ階段のリフォームについて、メリットや種類などをご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

ストリップ階段の種類

ストリップ階段は、踏み板と骨組みだけで構成されたシンプルな構造が特徴の室内階段です。段板の間に蹴込み板がないため光や視線が抜け、空間に奥行きと開放感をもたらします。そのスタイリッシュな印象から、リビング階段として採用されることも多く、オープン階段やシースルー階段、スケルトン階段と呼ばれることもあります。
こちらでは、ストリップ階段の主な種類についてご紹介します。

ササラ桁階段

左右の桁で踏み板を支える構造の階段で、ストレート型やジグザグ型などさまざまな形状があります。側面の桁が見えるため存在感があり、木製やスチール製など素材によって印象を変えられるのも特徴です。シンプルでモダンな雰囲気からインダストリアルな演出まで幅広く対応でき、住宅のデザインに合わせやすい万能なタイプです。

直線階段

直線階段は階上と階下をまっすぐに結ぶシンプルな形状で、すっきりとした見た目と開放感が魅力です。見通しが良く、採光を妨げないため室内空間を広く感じさせ、動線も分かりやすく整えやすいデザインです。ただし設置にはやや広めのスペースが必要になります。

螺旋階段

中心の柱を軸に踏み板が螺旋状に回りながら設置される階段で、その美しい曲線が空間に独特のアクセントを与えます。デザイン性が高く、伝統的なヨーロッパ調の空間はもちろん、クールでモダンなインテリアにも自然に溶け込みます。狭小住宅のような限られたスペースにも設置しやすく、空間を有効に活用できるのも大きな魅力です。

L型・コの字型

途中で方向を変える形状の階段で、L字やコの字に折れて設置されます。直線階段と比べてコンパクトに収まるため、限られたスペースでも導入しやすいのが特徴です。折れ曲がる部分に踊り場を設けることで、上り下りの途中で一息つけるだけでなく、安全性も向上します。また、視線をほどよく遮るため、プライバシーを保ちつつ、空間に立体的な奥行きやリズム感を加えることもできます。狭小住宅からゆったりとした住宅まで幅広く活用できる階段です。

ストリップ階段のメリット

設置するだけで空間をおしゃれに見せるスケルトン階段ですが、導入前にそのメリットとデメリットを把握しておくことが大切です。まずこちらでは、ストリップ階段のメリットについてご紹介します。

部屋を広く見せる空間演出

ストリップ階段の大きな魅力は、踏板や階段横の壁がないことで視界が抜け、奥行きや広がりを感じられる点です。狭い玄関や廊下などでも設置でき、開放的で明るい空間を演出できます。踏板間から光が差し込み、採光や通気も良くなります。素材によって手すりを細くしても強度を保てるため、スッキリした空間づくりが可能です。吹き抜けと組み合わせればさらに広がりのある印象になります。

風通しと採光が良くなる

ストリップ階段は、壁や蹴込み板、手すりなどで視線が遮られない構造のため、光と風を取り込みやすいのが特徴です。影になる部分が少ないことで階段周りは明るくなり、空気もよく循環するため室内全体の換気にも効果的です。吹き抜けと組み合わせれば、光と風の通り道が生まれ、家全体を心地よく保つことができます。

上下階で家族のつながりを感じられる

ストリップ階段は吹き抜けと組み合わせて設計されることが多く、上下階を視覚的につなぐことで家全体のつながりを感じやすくなります。箱型階段のように壁で隔てられていないため、階段を通じて自然にコミュニケーションを取ることができ、家族同士が日常の中で顔を合わせる機会も増えます。

狭い住宅や階が分かれている間取りでも、ストリップ階段を取り入れることで空間の連続性を保ちつつ、上下階の気配を感じられる居心地の良い環境をつくることが可能です。最近の住宅は断熱性や気密性が向上しているため、吹き抜けと階段を組み合わせても快適に過ごせ、家族のコミュニケーションを促進する設計として有効です。

階段下のスペースを活かせる

スケルトン階段は階段下のスペースを有効に活用できるのも魅力です。蹴込み板がない構造を活かして、ワークスペースや子どものプレイスペースとして使ったり、階段自体をデスクやベンチとして活用することもできます。在宅ワークの増加や家族の過ごし方に合わせて、柔軟にスペースをデザインできるのがポイントです。

ストリップ階段のデメリット

落下のリスクや安全性への懸念

蹴込板がないストリップ階段は、階段と階段の間に隙間ができるため、小さな子どもや高齢者にとって落下のリスクがあります。特に子どもは足を踏み外したり、隙間から下階に落ちたりする危険があるため、適切な安全対策が重要です。具体的には、手すりにパネルやルーバーを取り付けたり、階段下に転落防止ネットを設置することで、安全性を確保しながら光や風、視界を妨げずに階段を使用することができます。

コストがかかる

デザイン性や構造上の制約から通常の階段に比べて費用が高くなる傾向があります。少ない部材で強度を確保する必要があるため、特に造作で設置する場合はコストがかかります。そのため、設置計画の段階で予算とのバランスを考え、必要な強度や素材を見極めることが重要です。

冷暖房の効きが悪く光熱費が増える

風通しが良く空気が循環するストリップ階段は、反面、断熱や気密性に配慮しないと冷暖房効率が下がり、室内の温度が安定しにくく光熱費が増えることがあります。しかし断熱材の追加や窓のペアガラス化、インナーサッシの設置などで対策すれば、空気の循環を生かしつつ家全体を快適に温めたり冷やしたりすることが可能です。

音が家全体に伝わりやすい

スケルトン階段は見た目の美しさが魅力ですが、1階と2階が直結しているため音が伝わりやすい特徴があります。リビングのテレビの音が2階に届いたり、逆に2階の声や物音が1階に響いたりすることがあります。一方で、家族の気配を常に感じられるため、コミュニケーションを取りやすいメリットもあります。

まとめ

スケルトン階段は空間を広く明るく見せる効果があり、階段下を有効活用すればワークスペースや子どもの遊び場など、ちょっとした居場所としても使えます。採光や風通しの面でも優れており、家全体の快適性を高める役割も果たします。一方で、蹴込板がない構造や吹き抜けと組み合わせる設計のため、安全面の配慮は欠かせません。小さな子どもや高齢者がいる場合は、手すりやパネル、ネットなどの対策を行うことで安心して使えます。こうしたポイントを押さえ、メリットとデメリットを理解したうえで設置すれば、見た目の美しさだけでなく機能性も兼ね備えた階段として、家全体の暮らしをより快適に演出できます。

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