すっきり魅せる新しいスタイル!壁掛けテレビのメリットやリフォームのポイントについて
- リフォーム豆知識
空間をすっきり見せ、部屋をおしゃれに演出できる壁掛けテレビは、リノベーションや新築、買い替えのタイミングで検討される方が増えています。大型テレビで映画やドラマ、ライブ映像などを楽しむ機会が多い今、限られたスペースを有効活用しながらスタイリッシュな空間を作れる点が魅力ですが、メリットだけでなく注意すべき点もあることも。
今回は、壁掛けテレビのリフォームについて、メリットやリフォーム前に知っておきたいポイントをご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
壁掛けテレビのメリット
壁掛けテレビへのリフォームには、メリット・デメリットの両面があります。どちらもしっかり把握してから進めることで、失敗の少ないリフォームが実現できます。
まずこちらでは、壁掛けテレビのメリットについてご紹介します。
すっきりとおしゃれな空間に
壁にテレビを掛けることで、部屋全体をすっきりさせながら、まるで絵画を飾るようなスタイリッシュな雰囲気を演出できます。テレビは部屋の印象を左右するフォーカルポイントにもなるため、壁掛けにすることでインテリアの統一感を高め、空間をより洗練された印象に整えることができます。設置金具のカラーを部屋に合わせると、さらに調和の取れた空間に仕上がります。
テレビ台を置かずに空間を有効活用できる
テレビを壁掛けで設置すると、テレビ台にスペースを取られることなく床面を有効活用でき、部屋をすっきり広く見せられます。薄型テレビでも、従来の厚みのあるテレビ台を使い続けると高さや重心のバランスが取りにくく転倒リスクが高まる場合がありますが、壁掛けにすることでテレビ台を薄型にしたり撤去したりでき、その分空間を有効に使えます。床まわりに余白が生まれることで、部屋全体の開放感もアップし、見た目もスタイリッシュになります。
掃除がしやすくなる
置き型テレビでは、テレビ台の上や下、裏にホコリがたまりやすく、配線の掃除も手間がかかります。しかし壁掛けテレビにすれば、テレビ台が不要になり配線も壁に収納できるため、ホコリがたまりにくく掃除が格段にしやすくなります。
小さな子どもやペットがいても安全
お子様やペットがいる家庭では、テレビ台によじ登ったり画面に触れることで事故や破損のリスクがあります。壁掛けにすることでテレビが手の届かない場所に設置でき、配線も隠せるため、ぶつかったり絡まる危険が少なく、安全性を高められます。
地震対策に有効
壁掛けテレビは、金具とビスでしっかりと壁に固定される構造になっているため、地震の揺れや衝撃にも強く、簡単には倒れません。重いテレビが倒れて下敷きになる心配が少なく、家族が安心して過ごせるのも大きな利点です。また、据え置きのテレビのように脚だけで支える必要がないため、設置面の安定性が高く、耐震性も優れています。万が一の災害時でも安全性が確保できるため、地震対策としても非常に有効な方法と言えます。
壁掛けテレビのデメリット
設置後は位置を簡単に変えられない
壁掛けテレビは一度固定すると簡単に位置を変えられないため、模様替えや間取り変更の際には再設置が必要になります。設置時には普段の視線や家具の配置に合わせて高さを慎重に決めることが大切で、後からソファや家具を買い替えると見づらくなることもあります。金具ごと取り付け直す必要があるため、気軽に移動できない点が注意点です。
壁に穴をあけて取り付ける必要がある
壁掛けテレビを設置する場合、安定させるために壁に金具で固定する必要があり、その際どうしても壁に穴を開けることになります。壁紙や下地に傷がつき、原状回復が難しくなることもあるため、賃貸住宅に住んでいる方や将来的にレイアウトを変えたい方は慎重に検討する必要があります。
壁によって設置できない場合も
薄型でも20キロ以上あるテレビは、壁の強度が十分でないと取り付けられません。特に砂壁や土壁のような昔の壁はそのままでは支えられないため、補強工事が必要になることがあります。壁の種類や構造によっては設置自体が難しいケースもあるので、事前に確認しておくことが重要です。
周辺機器や配線が目立ちやすい
壁掛けテレビを後付けする場合、配線や周辺機器が目立ちやすくなることがあります。特に賃貸や建売住宅、マンションなどでは壁内に配線を隠すのが難しいため、コードが見えてしまうケースもあります。一方で、新築や注文住宅、リノベーションの際にあらかじめ配線計画を立てておけば、配線を目立たせずすっきりとした印象に仕上げることが可能です。テレビ周りの収納や設置位置も工夫することで、見た目の美しさと利便性を両立させることができます。
リフォーム前に知っておきたいポイント
壁の耐荷重を確認する
リフォームで壁掛けテレビを設置する前に、まず確認しておきたいのが壁の耐荷重です。薄型テレビでも20kg以上あるものが多く、壁の強度が不足していると固定できなかったり、最悪の場合落下の危険があります。特に昔ながらの砂壁や土壁、軽量の石膏ボードだけの壁などは補強が必要になるケースもあります。
注文住宅やリノベーションの場合は、壁掛け予定の場所にあらかじめ下地を入れておくと安心です。また、後付けで設置する場合は、どの壁が耐荷重を満たしているかを専門業者に確認してもらい、安全に設置できる位置を選びましょう。安全性を確保することは、快適な視聴環境だけでなく、地震などの万が一の際にも大きな安心につながります。
最適な設置高さを決める
テレビを設置する高さは、画面の見やすさや視聴の快適さに直結する重要なポイントです。一度取り付けると簡単には位置を変えられないため、慎重に決める必要があります。目安としては、座ったときの目線より10~15度ほど下に画面がくる高さが疲れにくくおすすめです。ソファや床、ダイニングチェアなど視聴スタイルによって最適な高さは変わるため、座る位置やテレビのサイズも考慮しながら、いくつかパターンを試して決めると安心です。
配線のルートをあらかじめ考えておく
使用する機器や周辺機器をあらかじめ確認し、コンセントの位置も含めた配線計画を立てておくことが大切です。壁掛けテレビにするとコードが丸見えになりやすいため、注文住宅では配線を壁内に通す埋め込みタイプにしたり、テレビ裏にコンセントを設置したりすることで、見た目をすっきりさせることができます。後付けの場合でも、配線カバーや収納の工夫を行うことで、おしゃれな空間を保つことが可能です。電源コードだけでなく、デッキや周辺機器との接続コードも含めて、全体の配線を事前に計画しておきましょう。
まとめ
壁掛けテレビは、空間をすっきり見せるだけでなく、デザイン性や安全性にも優れ、リビングや居室をスタイリッシュに演出してくれます。設置には注意すべきポイントもありますが、使い方や暮らし方に合わせて計画すれば、デメリットを避けつつ快適でおしゃれな住まいを実現できます。取り付け前にしっかり検討し、後悔のないリフォームを目指しましょう。