門扉を設置するメリット

門扉とは、敷地と外との境界に設けられる「家の入り口」となる扉で、住まいの印象を決める重要な要素です。来訪者を最初に迎える場所であり、「住宅の顔」とも呼ばれます。また、外部から玄関へ直接立ち入られるのを防ぎ、プライバシーや安全を守る役割も果たします。
そんな門扉を設置するメリットについて、こちらでご紹介します。

防犯対策を強化できる

これまでオープンだった住宅に門扉やフェンスを設置することで、防犯性を大きく高めることができます。門扉があることで、庭で遊ぶ子どもやペットの飛び出しを防ぐとともに、玄関前にインターホンを設置すれば来訪者の確認も安全に行えます。

また、門扉で敷地と公道の境界を明確にすることで、自転車やアウトドア用品の置き場所としても活用でき、裏口や人目につきにくい場所の安全対策にも役立ちます。しっかりとした門扉の設置は、不法侵入や事故を防ぐために重要なポイントです。

おしゃれなデザインの外観に

建物や好みに合わせた門扉を選ぶことで、家の外観をぐっとおしゃれに演出できます。和風や西洋風、北欧風など豊富なデザインバリエーションがあり、塀やフェンス、庭の装飾、外壁の色などエクステリアとのバランスを考えて選ぶことで、住まい全体の印象を華やかに整えられます。外まわりが寂しく感じる方や、現在の門扉デザインに満足していない方は、門扉リフォームを検討してみると良いでしょう。

子供やペットの安全対策

門扉がない住宅では、子どもやペットが玄関から道路へ飛び出してしまい、事故につながる危険があります。門扉を設置し閉じておくことで、飛び出す前に立ち止まることができ、安全を確認しながら外出できる習慣も身につき、大切な家族を事故やけがから守ることができます。

門扉の種類

門扉にはさまざまな種類があり、住まいの印象や用途に合ったものを選ぶには、まず基本的な種類を理解しておくことが大切です。

片開き

片開き門扉は、片側のみが開く1枚扉のタイプで、勝手口や裏口など狭いスペースにも設置しやすいのが特徴です。間口が小さくても設置可能ですが、タイプによってはスペーサーで固定された部分を外すことで、大きな荷物を通す際に間口を広げられるものもあります。

両開き

両開き門扉は、左右対称の2枚の扉で構成され、両方を開けることで広い通路を確保できるのが特徴です。ベビーカーや大きな荷物の出し入れがしやすく、広い間口が必要なため、一戸建てなどスペースに余裕のある住宅に向いています。

親子開き

親子開き門扉は、片方が大きくもう片方が小さい2枚の扉で構成され、普段は小さい扉を固定して大きい扉のみで出入りします。玄関に両開きほどのスペースがなくても、大きな荷物を運ぶ際や間口を広げたい時には小さい扉も開けて、快適な通路を確保できます。スペースに制約がある住宅でも使いやすいリフォームです。

アコーディオン

アコーディオン門扉は、蛇腹状の扉が伸縮して開閉するタイプで、境界を区切る目的でコストを抑えて設置できるのが特徴です。車庫などに設置されることが多く、キャスター付きやレール式のものがあります。ただし、形状上ほかの門扉より耐久性がやや低く、台風や強風で物がぶつかると故障の原因になることもあります。

跳ね上げ

跳ね上げ門扉は、扉が上方向に開閉するタイプで、オーバードアやアップゲートとも呼ばれ、主に駐車場や車庫に設置されます。横方向のスペースをほとんど必要としないため、道路沿いや隣家との間隔が狭い場所でも設置可能で、手動式と電動式の両方があります。

門扉の素材

門扉にはさまざまな種類があり、住まいの印象や用途に合ったものを選ぶには、まず基本的な種類を理解しておくことが大切です。

アルミ

アルミ製の門扉は、軽量でサビに強く、耐久性も高いのが特徴です。加工しやすいためデザインのバリエーションも豊富で、シンプルなモダンタイプから装飾性の高いクラシカルなタイプまで幅広く選べます。さらに、風雨に強くメンテナンスの手間も少ないため、費用を抑えつつ実用性とデザイン性を両立させたい方に最適な素材です。

ステンレス

ステンレス製の門扉は、耐久性と耐食性に優れ、サビや腐食に強いため長期間美しさを保てるのが特徴です。頑丈で風雨や紫外線にも強く、メンテナンスもほとんど不要です。重量があり価格はやや高めですが、耐久性や見た目を重視したリフォームには最適な素材です。

木製

木製門扉は自然素材ならではの温かみがあり、ナチュラルな住宅や庭園との調和に適しています。加工性が高いためオーダーメイドで独自デザインも楽しめますが、耐候性が低く湿気やシロアリによる劣化のリスクがあるため、防腐・防虫塗装や防水処理などの定期的なメンテナンスが必要です。

樹脂

樹脂製門扉は軽量で扱いやすく、サビや腐食の心配がなく、耐久性にも優れているためメンテナンスが少なく済む点が魅力です。デザインや色のバリエーションも豊富で、木目調のものを選べばナチュラルな印象を演出できます。コストも比較的抑えられるため手軽に導入できますが、天然木のような本物の質感は再現できないため、質感やデザインにこだわる方には向かない素材といえます。

鉄製

鉄製門扉は重厚感と存在感があり、シンプルから装飾性の高いデザインまで幅広く対応できるため、クラシックな住宅や店舗に適しています。エクステリアに合わせて華やかに演出することも可能ですが、鉄素材の特性上サビが生じやすく、定期的な防錆塗装などのメンテナンスが欠かせません。

まとめ

門扉リフォームには、防犯性やデザイン性の向上などさまざまなメリットがあります。DIYでの設置も可能ですが、施工が難しく防犯面で不安が残ることもあるため、専門業者に依頼するのがおすすめです。敷地条件や建物との相性を考えながら、開閉方法やデザインを選び、電子錠などの便利な機能も取り入れることで、安心・安全で快適な玄関まわりを実現できます。