くつろぎの空間を!ウッドデッキリフォームのメリットや注意点について
- リフォーム豆知識

気候が穏やかになる季節はアウトドアを楽しみたくなるもの。そんなとき、ウッドデッキがあれば、自宅にいながら外の空気を感じ、アウトドア気分を味わえます。庭をおしゃれに演出しながら、家族や友人との時間を豊かにできるのも魅力です。ただし、ウッドデッキには劣化やメンテナンスなどの注意点もあるため、あらかじめデメリットを理解し、対策を講じたうえで取り入れることが大切です。
今回は、ウッドデッキリフォームのメリットや注意点についてをご紹介します。
ウッドデッキを設置するメリット
ウッドデッキを設けることで、自宅での過ごし方に新たな楽しみが加わります。こちらでは、ウッドデッキ設置のメリットについてご紹介します。
家族や友人と気軽にアウトドア気分を楽しめる
ウッドデッキがあると、家族や友人と屋外で過ごす時間がより特別で楽しいものになります。ガーデンテーブルを置いてお茶やランチを楽しんだり、天気の良い日には子どもと遊ぶスペースにもなります。また、友人を招いてカフェのような空間で食事会を開くこともでき、開放的な雰囲気の中でリラックスしたひとときを過ごせます。ただし、バーベキューをする際は、油の飛び散りや火の扱いによるダメージ・火災に注意が必要です。快適に使うには事前の対策も大切です。
視界が広がり、空間にゆとりを感じられる
ウッドデッキを室内の床と同じ高さに設置し、床材の色合いを合わせることで、室内と外の空間が自然に一体化し、リビングがより広々と感じられます。窓を大きく開け放つことで、まるで家の外にももう一つのリビングが続いているかのような開放感が生まれ、晴れた日には第二のリビングとしても快適に過ごせます。これにより、住まい全体の雰囲気が明るく広がり、ゆったりとした空間を楽しめるでしょう。
洗濯物や布団が干しやすい
日当たりの良い場所にウッドデッキを設けることで、洗濯物や布団を干すのがとても便利になります。庭に物干し竿を設置する場合と比べて、室内との行き来がしやすく、手間が大幅に軽減されます。さらに、手すりやフェンスが付いているウッドデッキなら安全性も高く、安心して使えます。段差がほとんどないため、重い洗濯物や布団の出し入れが楽になり、階段の昇り降りの負担も減らせるのが大きなメリットです。
ウッドデッキの素材
ウッドデッキに使われる素材は、大きく分けて天然木と人工木(樹脂木)の2種類があり、それぞれに異なる特長があります。見た目や手触りだけでなく、施工のしやすさや日々のメンテナンス性も大切なポイントです。ご自宅の環境や暮らし方に合わせて、どちらの素材が適しているかをよく比較し、納得のいく選択をしましょう。
天然木
天然木のウッドデッキは、本物の木ならではのぬくもりや自然な風合いが最大の魅力です。経年による色の変化や艶の深まりなど、時間とともに風合いが増す点も楽しみのひとつ。また、ヒノキなど香りのよい木材を使えば、リラックス効果も期待できます。人工木に比べて熱がこもりにくく、夏でも素足で快適に過ごせるのも嬉しいポイントです。
ただし、表面にささくれができることがあるため、小さなお子様やペットのいる家庭では注意が必要です。さらに、雨風による劣化を防ぐためには、定期的な塗装などのメンテナンスも欠かせません。
天然木には、加工しやすいが耐久性に劣るソフトウッドと、耐久性に優れるが価格が高めのハードウッドがあり、用途や予算に応じて選ぶことが大切です。手間を楽しめる方や、木材の経年変化を愛でたい方には特におすすめです。
人工木
人工木のウッドデッキは、木粉と樹脂を混ぜて成形された素材で、見た目や質感が本物の木に近づけられているのが特徴です。完全なプラスチックではなく、自然な風合いを再現しつつ、天然木のようなささくれが起きないため、小さなお子さんやペットがいるご家庭でも安心して使えます。腐食やシロアリの心配が少なく、防腐剤などのメンテナンスも不要なため、手間をかけずに長く使いたい方にぴったりの素材です。
ただし、天然木のような香りや温もりはなく、夏場には表面温度が高くなりやすいという注意点もあります。最近では、熱を伝えにくい加工が施された人工木も登場しており、見た目と機能性を兼ね備えた選択肢として人気を集めています。
ウッドデッキリフォームのポイント
ウッドデッキをリフォームする際には、後で困ることがないよう、、いくつかのポイントに気をつける必要があります。こちらでは、具体的に注意すべき点についてご紹介します。
お手入れの手間を抑えるのがカギ
ウッドデッキは屋外に設置されるため、紫外線や雨風の影響を受けやすく、日々のお手入れや定期的なメンテナンスが欠かせません。裸足で歩いたり寝転んだりすることも考えると、清潔さを保つための拭き掃除は日常的に必要です。特に天然木はささくれができやすく、水分による腐食のリスクもあるため、表面のコーティングが劣化しないよう注意が必要です。
その点、樹脂素材を使用したウッドデッキは、ささくれの心配が少なく、拭き掃除も簡単。さらに耐久性にも優れているため、長く快適に使い続けたい方にはおすすめです。素材によってお手入れのしやすさが異なるため、設置前にしっかりと検討することが大切です。
屋根を設置するか
ウッドデッキには屋根を設置することも可能で、直射日光や雨を避けながら快適に過ごせる空間をつくることができます。特に、天然木は紫外線や雨による劣化が進みやすく、人工木でも夏場は表面温度が高くなるため、どちらの素材でも屋根があると使いやすさが向上します。
ただし、屋根を設けることで見た目に圧迫感が出たり、室内の採光や室温に影響が出ることも。また、設置にはその分コストがかかるため、リフォーム業者にはデザインや日陰のバランスを含めた提案力が求められます。
防虫・防草対策
ウッドデッキを気持ちよく使うためには、足元の環境も大切です。雑草が伸びてくると見た目が気になるだけでなく、虫が集まりやすくなってしまいます。そうならないように、ウッドデッキをつくる前に、下の部分に防草シートを敷いて、その上に砂利をのせておくと安心です。
手間がかからない方法を選びたい方は、コンクリートでしっかり固めてしまうのもひとつの手。少し費用はかかりますが、雑草の心配がなく、虫もより寄りつきにくくなります。こうした対策は、あとからだとやりにくい場所なので、設置のタイミングで考えておくのがおすすめです。
まとめ
ウッドデッキがあると、庭でのバーベキューやペット・お子さんとの遊び場など、暮らしの楽しみが広がります。人工木を選べば、初期費用はかかるものの、手入れが簡単で長く快適に使い続けられるのも魅力です。雑草や日差し、視線への対策も含めてエクステリア全体を整えることで、より心地よく過ごせる空間が生まれます。まずは理想のイメージを描きながら、どんな形に仕上げたいかを考えてみることから始めてみましょう。