リフォームでロフトを作ろう!メリットやリフォームのポイントについて
- リフォーム豆知識
生活をしていると、さまざまな荷物が増えていくものです。既存の収納だけでは、荷物を収めるスペースが不足することもあるでしょう。リフォームで収納を増やしたくても、限られた部屋の空間では十分な収納スペースを確保するのが難しい場合もあります。そんな時におすすめなのがロフトです。ロフトを利用すれば、縦の空間を有効に使うことができ、限られたスペースを最大限に活用できます。
今回は、リフォームで新たにロフトを作ろうと考えている方へ、知っておきたいポイントについてご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
ロフトとは
ロフトは、建築基準法では「小屋裏物置等」と定義されています。「小屋裏物置等」とは、小屋裏、天井裏、または床下のいずれかの空間に物置として設置されたものを指します。つまり、ロフトは「部屋」ではなく「収納」として扱われることになります。さらに、天井の高さは1.4m以下、床面積はロフト下の部屋の1/2未満でなければなりません。また、テレビやインターネットのジャックは設置できず、コンセントは1か所までという制限もあります。
法律上の制約はありますが、ロフトを設置することで限られた空間を有効に活用し、部屋をすっきりと整理することが可能です。収納スペースが不足していると感じている方は、ロフトの導入をぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
ロフトリフォームのメリット
ロフトをリフォームで作ることで得られるメリットついて、こちらでご紹介します。
開放感のある空間を演出できる
ロフトを設けると、その部屋の天井も高くなります。ロフトをリフォームすることで、限られた住空間の中でも、より開放感があり広がりを感じる空間を実現できます。部屋全体を広く見せることができるため、空間に余裕が生まれ、開放感が増します。また、光の入り方が変わることで、部屋全体が明るくなり、より快適な居住空間を提供できるようになります。
収納力が上がる
ロフトリフォームの大きなメリットは、収納力が向上することです。ロフトは主に居住スペースではなく、追加の収納場所として設計されることが多く、天井部分に設置されることが一般的です。そのため、現在の間取りを変更せずに、天井近くの空いているスペースを有効に活用して収納することができます。季節外の衣類や使わない家電、記念品などを整理して保管するのに適しています。
ロフトは床面積に含まれない
ロフトを設けると、そのスペースは床面積に含まれないため、固定資産税が発生せず、経済的に有効なスペースを確保できます。しかし、ロフトとして認められるためには自治体によって定められた規則を満たす必要があります。
具体的には、ロフトの広さが部屋に対してどの程度であるかや、「ネット回線」や「テレビ回線」のジャックが設置できない制限をクリアしなければなりません。もちろん、平屋を2階建てにしたり、2階を3階建てにするためにはかなりの費用と条件をクリアする必要がありますが、ロフトの場合は比較的少ない条件を守ることでスペースを作ることが可能です。
趣味スペースとして活用
まるで小さな秘密基地のようなロフトスペースは、趣味部屋に最適です。リラックスできる空間を作るために、本棚やチェスト、座椅子、クッションなどを持ち込んでみてはいかがでしょうか。周囲には自分の好きなものが並び、素敵な空間を簡単に作れるのもロフトの魅力です。また、ロフトは人目につきにくい場所なので、人に隠しておきたいコレクションを安心して楽しむこともできます。
ロフトリフォーム前に知っておきたいポイント
ロフトは空間を有効に活用できますが、設置する際には注意すべき点があります。
熱がこもり、暑くなりやすい
ロフトは屋根の下の空間を利用するため特に天井近くに位置し、熱気が上昇しやすく、最上階では天井からの熱の影響を受けやすくなるため、生活空間として使う際には断熱や換気の工事が必要で、明るさを確保するために天窓を取り付けると熱がこもる原因になりやすいので、熱を抑えるためには屋根に断熱材を入れたりトリプルガラスの窓を使ったり、窓は軒下に設置して直射日光を避けることが有効です。
はしごで昇り降りが必要で、危険がともなう
ロフトへははしごを使って昇り降りするため、特に高さがある場合は転倒の危険が伴いますので、寝室として利用する場合やお子さんがいる家庭では特に注意が必要です。収納として使用する際にも、両手に物を持って降りると危険が増すため、はしごの設置には工夫が求められ、安定性のある踏板タイプの階段状のはしごを選ぶことで、より安全に昇り降りができるようになります。
暗くなりやすい
基準により、大きな窓やリビングなど居室として必要な採光を確保できないため、ロフトスペースは暗くなりがちです。明るさを少しでも増すためには、小さな窓を2つ以上設置したり、壁や床の色を明るくしたり、できるだけ明るい照明を取り入れると良いでしょう。ただし、「収納」スペースとしてのロフトでは、コンセントは1か所しか設置できない点に留意が必要です。
まとめ
住む人のライフスタイルに応じて自在に使える空間です。収納だけでなく、一つの個室として利用することで新たな魅力を発見できるかもしれません。天井が高く開放感がある一方で、収納や趣味スペースとしての活用においては、高さによる危険やロフト部分が暑くなりやすいといったデメリットもあります。これらのメリットとデメリットを考慮しながら、上手に活用してみましょう。