安心して暮らせる住まいに!バリアフリーリフォームについて
- リフォーム豆知識
シニア世代のご家庭や介護を行っている方にとって、自宅のバリアフリーリフォームは快適性を大いに向上させることがありますが、具体的な内容が分からないことも多いでしょう。バリアフリーリフォームは早期に準備を進めることで、さまざまなリスクを減らすことができます。年齢とともに気づかないうちに筋力や感覚が衰え、自覚したときには事故のリスクが高くなっていることがよくあるためです。
今回は、バリアフリーリフォームについて詳しくご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
バリアフリーリフォームのタイミング
バリアフリーリフォームのタイミングとしては、身体の衰えの兆候が現れる前に準備を始めるのが理想的です。
子育てが落ち着いたとき
子育てが終わり、子どもが自立すると、夫婦の暮らしについて考える余裕が生まれます。このタイミングで、50代に入り心身の変化も感じやすくなり、住まいの機能変更がしやすくなるでしょう。収入も安定している時期なので、子どもたちの独立を機にリフォームを考えるのに適した時期です。
年齢が50歳を過ぎたら
50代になると、身体の固さや膝の痛み、足腰の弱さなどが現れ始め、転落や転倒のリスクが高まります。自分ではまだそのような状況にないと思うこともありますが、30歳前後の頃と身体の動きを比較してみるのも一つの方法です。運動による機能回復も大切ですが、身体の変化を考慮し、今後を見据えた対策を考えることも重要です。
他のリフォームが必要な時
バリアフリーが必要な年代の方の住まいでは、他のリフォームが必要な部分も見つかります。例えば、老朽化した設備の交換や間取りの見直しなどが考えられます。これらのリフォームを一緒に計画して施工することで、費用を抑えられる場合があります。リフォームを統合的に進めることで、費用の節約だけでなく、工事の手間を減らし、住まい全体の快適性や安全性を一度に向上させることが可能です。
主要なリフォーム箇所
玄関・廊下
玄関や廊下の改装は、バリアフリーリフォームにおいて最初に取り組むべき重要なポイントです。これらのエリアを快適にすることで、家全体のアクセスのしやすさが大幅に改善されます。具体的には、スロープの設置や自動開閉ドアの導入などの方法があります。
リビング・ダイニング
リビングやダイニングは家族が集まる主要な空間であるため、バリアフリーリフォームにおいて特に快適性を重視することが重要です。車椅子での使用を考慮する際には、家具の配置や高さ、通路の広さを工夫することが必要です。また、床材には滑りにくい素材を選び、段差をなくすことで移動がスムーズになります。さらに、テーブルや椅子の高さ調整や、取り扱いやすい収納の導入も検討し、全体的に使いやすさと安全性を向上させることができます。
キッチン
キッチンを車椅子でも使いやすくするための改装は、日々の生活に大きな改善をもたらします。車椅子対応のカウンター設計や、収納と作業スペースの最適化が重要です。また、調理器具やシンクの高さを調整し、全体の安全性を考慮することで、使い勝手が大幅に向上します。具体的には、車椅子でもアクセスしやすい位置にカウンターやシンクを配置し、引き出し式の収納を導入するなどの工夫ができます。
バスルーム・トイレ
バスルームとトイレは、自宅で最も事故が起こりやすい場所の一つであり、そのバリアフリー化は車椅子ユーザーの安全性と自立にとって非常に重要です。洗面所やシャワールームの改修では、車椅子からの移乗を容易にする工夫が必要です。また、トイレの改修では、手すりの設置や広めのスペースを確保することが求められます。さらに、滑りにくい床材を選ぶことで、転倒のリスクを減らし、安全で快適な環境を整えることができます。
バリアフリーリフォームのポイント
バリアフリーリフォームは、介護が必要な方や高齢者の状態を考慮するだけでなく、一緒に暮らす家族にとっても快適で使いやすい空間になるよう配慮することが重要です。
みんなが快適に過ごせる空間づくりを意識する
バリアフリーリフォームでは、高齢者や障害を持つ方が安全に暮らせるだけでなく、他の家族も快適に過ごせるよう配慮することが大切です。例えば、手すりの設置場所や高さは、要介護者の身長や能力に合わせるとともに、子どもたちにとって危険がないように工夫しましょう。また、介護や介助を行う家族がストレスなくケアできる環境づくりも大切です。
将来を見据えて計画する
将来に備えたバリアフリーリフォームを考えているなら、早めにリフォームの相談を始めるのが良いかも知れません。早期に自宅をバリアフリー化することで、怪我を未然に防ぐとともに、急な状況変化にも柔軟に対応できるようになります。
知識や経験豊富な業者へ依頼する
バリアフリーリフォームの業者を選ぶ際は、専門知識を持つスタッフが在籍しているか、また施工実績が豊富であるかを確認することが重要です。バリアフリーリフォームは、住む人のリスクを軽減し、介助・介護者の負担を軽くするためのもので、基本的な知識に加え、的確なアドバイスを提供できる業者を選ぶことが大切です。
まとめ
バリアフリーリフォームでは、介護が必要な方や高齢者が安心して暮らせるよう、適切な工事を行うことが重要です。特に浴室、トイレ、キッチンのバリアフリー化は欠かせません。また、最新の自動技術の導入が非常に有効です。リフォームにより、高齢者が自宅で安全かつ自立した生活を送るための環境を整えることができるため、検討する価値があります。