台風に備える災害対策リフォーム!日頃からできる対策も含めてご紹介
- リフォーム豆知識
夏になると台風やゲリラ豪雨による災害が心配です。異常気象による被害は年々増加しており、家の被害も増えています。特に台風や強い雨風で雨どいが壊れたり、雨漏りが発生する可能性があります。普段は問題ないと感じていた箇所も、強い雨をきっかけに異変が見つかることがあります。雨漏りは生活や家の状態に影響するため、早めの修繕やリフォームが大切です。
今回は、台風に備える災害対策リフォームについて、日頃からできる対策も交えながらご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
リフォームでできる台風対策
窓にシャッターを設置
暴風によって飛んできた物が窓ガラスに当たり、割れてしまうことがあります。これにより暴風が一気に室内に入り込み、家の屋根が吹き飛ばされる恐れもあります。全ての窓にシャッターを取り付けることで、窓ガラスを保護し、大きな被害を防ぐことができます。シャッターの設置は防災だけでなく、防犯対策にも有効ですので、とてもおすすめです。
外壁のコーキングを補修
コーキングとは、外壁と外壁の間に充填されている材料で、シーリングとも呼ばれます。クッションのような役割を持ち、水の侵入を防ぎ、地震による揺れの負担を緩和するなど、非常に重要な機能を果たしています。しかし、このコーキング部分は5〜10年程度で劣化し、ひび割れなどが発生します。劣化が進むと防水性が低下し、建物に対する地震の負担も大きくなります。今一度コーキングの状態を確認し、必要に応じて補修を検討しましょう。
防災瓦を使う
日本でよく使われてきた屋根材の瓦ですが、その重さから「地震に弱い」と言われることもあります。そこでおすすめなのが「防災瓦」です。この瓦は材料を工夫して重量を半分程度に軽減し、釘やネジでしっかり固定することで飛ばない、ずれない特性を持っています。さらに、防災瓦はサビや色落ちがほとんどなく、長期間塗り替えメンテナンスが不要な点も魅力です。地震だけでなく、台風や暴風、豪雨などにも強いため、安心して使用できます。
すぐに行動できる台風対策
台風の被害を最小限に抑えるためには、事前の対策が何より重要です。こちらでは、すぐに行動できる台風対策について確認しておきましょう。
窓ガラスの飛散防止対策
飛来物によって窓ガラスが割れると、二次被害を引き起こす可能性があるため、事前の対策が必要です。窓の外側にシャッターや雨戸があれば安心ですので、正常に開閉できるか確認しておきましょう。シャッターがない場合は、窓の外側にベニヤ板を貼る方法や、窓ガラスに飛散防止フィルムを貼る対策も有効です。もし台風上陸まで時間がなく、シャッターや雨戸がなく、飛散防止フィルムも用意できない場合は、応急処置として段ボールやガムテープを窓に貼り付ける方法もあります。
ベランダや屋上排水口、雨どいを確認しておく
日頃から定期的に点検を行っている方も、再度ゴミや落ち葉の詰まりがないか確認しておきましょう。排水溝や雨どいの詰まりは、浸水や雨漏りの原因となりますので、しっかりと清掃しておくことが大切です。
屋外の強風で飛びそうな物を固定・格納する
植木鉢や物干し竿などは、風で飛ばされると二次被害を引き起こす可能性があるため、屋外の飛ばされそうな物は室内に移動させましょう。また、網戸がサッシから外れて飛んでいかないように、網戸の外れ止め部品が正しくセットされているか確認します。プロパンガスはチェーンやバンドでしっかりと固定されているかも確認してください。移動が困難な物置小屋やエアコンの室外機も、支柱や重りでしっかりと固定しておきましょう。
台風被害は火災保険で補償を受けられるかも
多くの家庭が加入している火災保険は、火災だけでなく、浸水や飛来物による損害の場合にも補償されることが多いです。
風災
台風による強風でドアが破損したり、瓦が飛んだり、窓ガラスが割れたりした場合も、火災保険で補償されます。自宅の一部が飛んで被害を受けるケースだけでなく、他所から飛んできた物が当たって生じた被害も対象です。
水災
台風などで家が浸水した場合、保険金が支払われます。一般的には、床上浸水や地盤面から45cmを超える浸水、または建物や家財に対する損害が30%以上の場合が対象となります。
落雷
台風による雷で電化製品が損傷した場合、保険が補償します。通常、対象となるのはテレビや冷蔵庫などの家財で、携帯電話などは含まれないことが多いです。
まとめ
自然災害は予測できず、いつどこで発生するかわかりません。台風や大雨、強風などのリスクに備えて、自宅を今一度確認し、より安全な住まいにリフォームすることを検討してみてはいかがでしょうか。住まいを守ることは、家族を守ることにもつながります。日頃から対策を取り入れ、いざという時に困らないように準備しておきましょう。