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今流行りのジャパンディスタイルとは?特徴やリフォーム時のポイントについて

今流行りのジャパンディスタイルとは?特徴やリフォーム時のポイントについて

近年、インテリア業界で注目を集めている「ジャパンディスタイル」は、日本の和の落ち着きと北欧デザインのシンプルさを融合させた新しいインテリアスタイルです。2020年頃に海外で人気が高まり、今では日本でもその魅力が広く知られるようになりました。洗練された雰囲気の中にも温かみが感じられ、シンプルでありながら心地よさを大切にした暮らしを演出できるのが特徴です。

今回は、ジャパンディスタイルの特徴やリフォーム時のポイントについてご紹介します。

ジャパンディスタイルとは

近年注目を集めているジャパンディ(Japandi)は、日本(Japanese)と北欧(Scandinavian)のデザインを融合させたインテリアスタイルです。北欧らしい木の温もりやアースカラーを基調とした柔らかな空間に、日本のシンプルで洗練された美しさを取り入れた、落ち着きと心地よさを感じるスタイルが特徴。自然素材を生かした家具や照明の温かみが調和し、穏やかな安らぎをもたらします。

特に、2020年頃のコロナ禍以降は「おうち時間を快適に過ごしたい」という想いから関心が高まり、和と北欧が織りなすこの穏やかな空間づくりが世界中で支持されるようになりました。

取り入れられる日本の要素

ジャパンディスタイルでは、日本らしい「静けさ」と「調和」を重んじるデザインが生かされています。余白を大切にしたミニマルな空間づくりや、自然素材を活かした質感のある家具、そして低めのレイアウトなどが代表的です。また、和室のように光と影のコントラストを楽しむ考え方も取り入れられており、シンプルながらも奥行きのある落ち着いた雰囲気をつくり出します。

取り入れられる北欧の要素

北欧のエッセンスとしては、心地よさと温もりを感じさせる工夫が随所に見られます。やわらかなアースカラーや木の温もりを感じる素材使い、肌触りのよいファブリックなど、日々の暮らしに安らぎをもたらす要素が加えられています。さらに、北欧ならではのあたたかみのある照明や、実用性とデザイン性を兼ね備えた家具も特徴的。これにより、日本の静けさに北欧の温かさが調和した、穏やかで洗練された空間が完成します。

ジャパンディスタイルの特徴

ジャパンディスタイルは、和の美意識と北欧の温もりを調和させたインテリアデザインです。木やリネンなどの自然素材を生かし、やさしい色合いでまとめることで、心が落ち着く穏やかな空間を演出します。こちらでは、ジャパンディスタイルならではの特徴をご紹介します。

シンプルで洗練されたデザイン

ジャパンディスタイルの基本は、無駄をそぎ落としたシンプルさにあります。装飾を抑え、必要なものだけを丁寧に選ぶことで、空間に静けさと心地よさを生み出します。家具や小物も、直線的で軽やかなデザインが中心。余白を活かしたレイアウトや、素材本来の美しさを引き立てる構成により、見た目にも落ち着きのある空間が完成します。視覚的なノイズが少ないことで、住む人の感性や季節の移ろいをより豊かに感じられるのも魅力です。

自然素材を活かした温もりのある空間

木や竹、リネン、コットンなど、自然素材を多く取り入れるのもジャパンディの特徴です。木の温もりやリネンの柔らかさなど、触れたときに感じる質感を大切にすることで、自然と一体になったような穏やかな空気をつくります。北欧の「ヒュッゲ(居心地の良さ)」の考え方と、日本の「侘び寂び」の美意識が融合し、あたたかみがありながらも凛とした印象の空間に仕上がります。ナチュラルで長く愛せる素材を使うことが、空間をより豊かにしてくれます。

落ち着いた色合いと自然光を活かす明るさ

ジャパンディスタイルでは、アースカラーやベージュ、グレージュ、生成りといった落ち着いた色味が基調です。白や木目をベースに、淡いグレーやブラウンを差し色として使うことで、全体に統一感と穏やかさをもたらします。さらに、照明や自然光の使い方にも工夫があり、間接照明や柔らかな日差しを取り入れることで、時間帯によって変化する光の表情を楽しむことができます。こうした控えめな明るさが、日々の暮らしにやすらぎを添えます。

機能性と美しさを両立

北欧デザインの特徴である機能美も、ジャパンディスタイルの重要なポイントです。シンプルであるだけでなく、使いやすさや動線の快適さを考えた設計が重視されます。収納を壁や家具に一体化させることで、見た目にもすっきりとした空間を保ちながら、実用性を確保します。
また、季節の植物や職人の手仕事が感じられる小物をさりげなく取り入れることで、心が豊かになる住まいを実現します。見た目の美しさと使いやすさが調和した空間こそ、ジャパンディスタイルの本質といえるでしょう。

リフォーム時のポイント

ジャパンディスタイルを取り入れるには、空間全体の統一感と居心地の良さを意識することが大切です。色や素材の選び方にこだわることで、洗練されながらも快適な雰囲気をつくることができます。海外発のスタイルでありながら日本の住まいに馴染みやすいジャパンディは、いくつかのポイントを押さえるだけで、自宅をおしゃれで落ち着いた空間へと変えることが可能です。

北欧と日本の要素バランスは7:3にする

ジャパンディスタイルを実現するには、北欧テイストを7割、和風を3割程度の割合で取り入れるのが基本です。家具やカーテンなど面積の大きい部分は北欧風にまとめ、照明やクッション、花器などの小物で和の要素をアクセントとして加えると、自然でバランスの良い空間になります。和の要素を取り入れる際も、障子や畳などをそのまま使うのではなく、格子がスタイリッシュな障子や縁なしのニュートラルカラー畳などでモダンにアレンジすると、北欧ベースの空間に馴染ませやすくなります。北欧と和の割合を意識して、全体の調和を保つことが、ジャパンディスタイルを美しく仕上げるポイントです。

ニュートラルカラーを基調に

ジャパンディスタイルの空間を作る際は、部屋全体の色使いがとても大切です。ベースカラーには白やベージュ、ナチュラルホワイトなどの柔らかいニュートラルカラーを選び、落ち着いたトーンで統一感を出しましょう。家具や床も同じく彩度を抑えた色を選ぶことで、空間全体が穏やかで調和の取れた印象になります。黒やグレーなどをアクセントとして取り入れると、ジャパンディらしい洗練された雰囲気がより際立ちます。

自然素材を活用して温かみのある空間に

木材や竹、和紙などの自然素材を積極的に取り入れることで、ジャパンディスタイルらしい温かみのある空間を演出できます。無垢材の家具や和紙の照明、竹やラタンのバスケット、リネンのクッションなど、自然の質感を感じられるアイテムを選ぶと、やさしく落ち着いた雰囲気が生まれます。一方で、プラスチックやガラスが目立つと空間の統一感が損なわれるため注意が必要です。さらに、自然素材の家具は耐久性が高く、長く愛用できる点も大きな魅力です。

ミニマルを意識

ジャパンディスタイルで重要なのは、室内を必要最低限の要素に絞ったミニマルな空間を作ることです。生活に本当に必要な家具やオブジェだけを配置し、空間に余白を持たせることで落ち着きと洗練された雰囲気が生まれます。収納は扉付きのクローゼットなど隠す収納を活用し、個室だけでなくリビングにも取り入れるとすっきりとした印象になります。リビングであれば、ソファ、テーブル、照明といった主要アイテムに絞り、小物は厳選したものだけを飾ると、引き算の美学が活かされた完成度の高い空間になります。

まとめ

ジャパンディスタイルの魅力やコーディネートのポイントについてご紹介しました。ジャパンディは、日本の和の落ち着きと北欧の機能美を融合させたインテリアスタイルで、シンプルながらも温かみのある空間を作り出します。自然素材を取り入れ、必要なものだけに囲まれたミニマルな暮らし方は、世代や好みに関わらず取り入れやすく、日々の生活にゆとりと癒しをもたらしてくれます。自分らしいジャパンディスタイルを見つけて、心地よい住まいづくりを楽しんでみましょう。

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