住みながらリフォームはできる?在宅リフォームの注意点について
- リフォーム豆知識
リフォームの規模や内容によっては、仮住まいを用意せずに住みながらリフォームを行うことが可能です。通勤や通学、退去で発生するコストを考慮して、できるだけ住みながらリフォームを進めたい方に向けて、在宅リフォームのメリットと注意点をご紹介します。
リフォーム箇所ごとに見る在宅リフォーム
キッチンの場合
キッチンは毎日の生活で頻繁に使用する場所であり、その機能が一時的に失われると非常に困ることがあります。システムキッチンの交換の場合、工期は約3日で済むことが多く、住みながらリフォームが可能ですが、キッチンの配置や間取りを変更する場合は数日間キッチンが使えなくなる可能性があります。
バスルームの場合
ユニットバスの交換には通常2~3日かかります。1日目に解体し、2日目に新しいお風呂の設置を行いますが、場合によっては3日目まで作業が続くこともあります。また、設置が2日目の夕方に終了しても、コーキング剤が乾かないとお風呂は使用できないため、最低でも3日は入浴できないと考えておくと良いでしょう。リフォーム中は浴室が使えないため、銭湯などの利用を考え、住みながらのリフォームが可能であることを念頭に置いておくことが重要です。
トイレの場合
トイレの交換作業は、通常1日、早ければ半日で終了します。戸建て住宅で唯一のトイレを交換する場合は、作業にかかる時間を事前に確認し、その間に外出するのも一つの方法です。マンションなどで共用トイレがある場合は特に問題ありませんが、共用トイレがない場合は、隣の住人に問い合わせたり、近隣のトイレが利用できる施設を調べたりしておくことをおすすめします。
壁・床など内装リフォームの場合
一時的に仮住まいを用意すると工事が効率よく進み、短期間で完了します。また、生活空間を確保しながら一部屋ずつリフォームを進める方法もありますが、この場合は工事が長引くため、職人さんへの人件費が高くなる可能性があります。
在宅リフォームのメリット
住みながらのリフォームにはメリットとデメリットがあり、それらを十分に理解した上で判断することが重要です。まずは、メリットについて見ていきましょう。
リフォーム経過の確認ができる
住みながらリフォームを行うと、リフォームの進行状況を毎日確認できる点が大きなメリットです。さらに、職人さんと直接コミュニケーションをとることで、要望を具体的に伝えたり、気になる点をその場で確認したりできるため、最終的に満足度の高いリフォームが実現しやすくなります。
仮住まいがいらない分、資金の節約に
住みながらリフォームをする最大のメリットは、仮住まいにかかる費用を節約できる点です。一時的にホテルに滞在する場合は、家族全員分の宿泊費が必要になりますし、ウィークリーマンションや賃貸物件では、家賃のほかに敷金や礼金、仲介手数料、火災保険料などの諸費用が発生します。実家や親せきの家に間借りする場合でも、完全に無料というわけにはいかないことが多いため、これらの費用を省けるのは大きな魅力です。
在宅リフォーム時の注意点
住みながらのリフォームには多くのメリットがありますが、同時に負担も伴います。できるだけストレスを減らし、スムーズに進めるためには注意すべきポイントがあります。次に、その注意点について見ていきましょう。
リフォーム工事の時期をしっかりと検討する
リフォーム内容によっては、工事中にエアコンや空調機器が使えなくなる場合がありますので、暑い時期や寒い時期を避けることが望ましいです。また、住みながらのリフォームはストレスがかかるため、お子さんの受験時期や家族の重要なイベントなど、大切な時期を避けて計画することも考慮する必要があります。
キッチンやお風呂などが使えない期間の対策を考えておく
リフォーム内容によっては、キッチンや浴室、トイレなどの水回り設備が使えなくなることがあります。工事期間中にどの設備が使えなくなるのか、その期間がどれくらいかを事前に確認しておきましょう。そして、使えない期間中の対策を考えておくことが重要です。特に小さなお子さんや高齢者がいる家庭では、負担を最小限に抑えるよう配慮する必要があります。
大型家具や家電はトランクルームに預ける
住みながらリフォームを行う場合でも、工事がスムーズに進むよう、大型家具や家電は一時的にトランクルームなどに預けると良いでしょう。この機会に不要なものを整理・処分するのもおすすめです。
まとめ
住みながらリフォームを行う際は、そのメリットとデメリットをしっかり理解し、自分や家族に最適な方法を選ぶことが重要です。また、リフォームをスムーズに進めるためには、リフォーム会社と事前に詳細な打ち合わせを行うことが大切です。これにより、ストレスの少ないリフォームを実現できるでしょう。